【漫画家アシスタント物語・12】迫り来る少女漫画家デビューのタイムリミット
こんにちは、つるです。
今回は、迫り来る少女漫画家デビューのタイムリミットに怯えていたことについて描きました。
このアシスタントシリーズもそろそろ飽きられているんじゃないかと思いまして、、、ここからは結末に向けてちょっと巻きでいこうと思います。
もう暗い展開にしかならないのですが、、、最後までお付き合いいただけると幸いです
少女漫画家デビューは24歳が区切り
漫画に描いたとおり、、、
少女漫画家デビューの暗黙の年齢制限は24歳以下だと個人的に思っています。
もちろん例外はありますし、25歳以上で少女漫画家を目指すのが無駄だとは思いません。
ただ、私としては自分自身25歳を過ぎても少女漫画を描く自信がなかったので、心の中で「25歳までにデビュー出来なかったら諦めよう」と思っていました。
実際、A誌で私が実際にデビューを見た中で一番年上だったのが24歳の人で、その人は即戦力になるぐらい絵も話も上手な人でした。
10代なら伸びしろ込みで評価されますが、23歳くらいからはもう即戦力が求められると思います。
年を取るほどデビューへのハードルは上がっていくのですよ、、、
とくにA誌は若い子のデビューを煽っていたので(小中学生の読者に漫画家の道を勧めて、購読者として固定する狙いもある)、中学生や高校生のデビューもザラでした。
もし原稿にしてたらデビューできてた、、、?
漫画には、まるで担当編集者の言うとおり投稿してたらデビューできてたみたいに描いてしまいましたが、実際は無理だったと思います。
A誌のデビューは何人もいる編集者が集まって決まるので、P山さんが「まだデビューは無理」と言っても、他の編集者や編集長などが「デビューでいいでしょう」と言えば、デビューになることもあるわけです。
でも、自分の描いたものがデビューレベルの作品ではないことは自分でよくわかっていました。
というのも、何年も描き続けていると自分の漫画のレベルとか色々わかってきます。
なので、一刻も早くデビューしたかった私は原稿にするのがタイムロスだと思い、一発でデビューが決まるくらいのすごいネームを新しく描こうと思ったのです。
でも、描けませんでした。
もしかしたら、P山さんがGOサインを出したネームを原稿にしたら、デビューだけは出来たのかもしれません。でも、どちらにしても後が続かなかったと思います。
次回からは、「もうデビューできないかもしれない」と悟った時の、漫画家志望の末路について描いていきます(暗)
いつも読んでくださっている方ありがとうございます。自分の歩みをこうした形で残せることに感謝しています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!つるでした〜
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