【漫画家アシスタント物語・3】ボツ!ボツ!担当編集者によるネーム地獄
こんにちは、つるです。
世界が大変なことになっていて辛いですね、、、。悪いことばかり考えていると現実を引き寄せてしまいそうなので、入り込みすぎないようにしながらも目を向けないと、と思っています。
今回は当時の担当編集者さんとのやりとりを描きました。
初めての投稿作で期待以上の結果が出た18歳のつるは、とんとん拍子でデビュー出来るんじゃないかと思っていました、、、が
現実は甘くなかった、、、!!
先に言うと、担当さんがついてから7年間原稿に入れませんでした。ちなみに原稿へのGOは2回出ましたが、私が気に入らなくて描きませんでした。
超わがままな投稿者だった!!
ついでにいうと原稿が描きたくて、その間に他誌に2回投稿しています。その辺のことは別の機会に描きます〜
Table of Contents
担当編集者は新人の男性でした
つるの担当編集者P山さん(仮名)は当時20代後半の男性で、つるの投稿している少女漫画誌の編集部に配属されて間もなかったようです。
漫画愛に溢れていて、同出版社の少年漫画の編集部を希望していたようですが、少女漫画になってしまったらしい、、、
それでも、本当に親身に関わってくれて今でも感謝しています。
当時はめっちゃ恨んだけど、今思うとすごくいい人だった〜笑
P山さんとはおよそ7年もやりとりしてたので、色々なエピソードを漫画に描いていこうかなと思ってます。
女の子に犬の臓器を移植する話の詳細
度重なるボツで開き直った私は、少女漫画らしからぬ漫画を描いて担当さんをドン引きさせました。
でも、自分の中では気に入っていて、今でも誰か上手い人が原稿にしてくれないかななんて思ってます笑
ストーリーをざっくり解説しますね!(誰に向けて、、?)
主人公の女の子はお金持ちのお坊ちゃんのボディガードをしています。側から見ると謎な関係なのですが2人には2人だけの秘密がありました。
実は女の子は元々お坊ちゃんの妹で、難病で長い間、植物状態でした。
しかし、両親が必死に治療法を探し、ある研究者が秘密裏に動物の臓器移植の研究をしていることを知ります。
偶然にもお坊ちゃんの大事にしている飼い犬の臓器が適合しそうということで、家族は泣く泣く飼い犬の臓器移植を承諾。施術は成功し、女の子は元気な体を手に入れます(犬は亡くなります)
しかし、目が覚めたとき、その中身(心)は犬だったのです、、、!
女の子(犬)は家族をがっかりさせないように妹のふりをしますが、坊ちゃんだけは中身が飼い犬なのではないかと気が付いていました。
坊ちゃんにだけ本当のことを打ち明けた女の子(犬)は、家族に嘘をつき続けることはできないと両親の反対を押し切り家を出ます。
ただ、女の子(犬)はかつて野良犬だったときに人間に遊び半分で殺されそうになったところを助けてくれ、大事に育ててくれた坊ちゃんのことだけはほっとけず、番犬をしていた頃のように坊ちゃんのことを守ろうとするのでした、、、
最終的には坊ちゃんが「もう君は人間なのだから、僕のためじゃなく自分の人生を生きるんだ」と主人公に伝え、主人公も納得して自分の道を歩きはじめます。
〜完〜
ざっくりと言ってめっちゃ長い!!笑
これを読んだ編集者さんからは
「誰も幸せになってない!」とか「なんでこの可愛い女の子に犬の臓器を移植しちゃうんですか!」とか「こ○された犬も可哀想だし、犬に体を乗っ取られる妹も可哀想だし!!」とか色々言われました笑
当時大好きだったディルアングレイの曲に合うような漫画を描こうと思ったらこうなりました(謎すぎる試み)
なんで少女漫画家目指してるんだろう、、、?
そもそも、私は恋愛ものの少女漫画が苦手で、なんで少女漫画家目指してんねんって感じだったのですが、「ガラスの仮面」みたいな少女漫画が描きたかったのです(身のほど知らず)
昔の少女漫画が大好きで、萩尾望都先生や山岸涼子先生を敬愛しております
しかし、少女漫画である限り恋愛ものは避けて通れず。恋愛経験のない私は苦戦し続けるのでした、、、
それでは!ここまで読んでいただきありがとうございました〜つるでした〜
▼次の話
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▲私の好きな少女漫画TOP3に入る萩尾望都様の「トーマの心臓」。「11人いる!」も大好きだけど少女漫画の最高峰はこれだと思う(なぜだか「ポーの一族」はしっくりこない筆者)