【漫画家アシスタント物語・2】初めてのアシスタントで神画力の美少女に出会う
こんにちは、つるです。
私が少女漫画家を目指しながらアシスタントをしていたときの話、2本目です。
今回は初めてのアシスタントでゆいいつ同期?だった女の子のことを描きました。
キャラが濃すぎて彼女のことは今でもたまに思い出します笑
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なんでこんな可愛い子が漫画を描いているんだ、、?
ひなちゃん(仮名)はとにかくすごく可愛い子で、初対面の先生がつい「可愛い子だね」と言ってしまうくらいでした。
私にも「可愛い子だね」って付けろよお!社交辞令でいいからさあ
ーとまでは思っていませんが笑
こういうのは地味に傷つくので、私は他にも人がいる場所で他人の容姿を褒めることはしないようにしています(なんの話?)
この初めてのアシスタント先ですが、少女漫画なので先生も、常時5、6人いるアシスタントも全員女子。
女子の集団が苦手なつるは当然、心地よい場所ではなく、、、
先生も先輩も一人一人は優しくていい人だったんだけど、集団になったときの女子校ノリがどうしても、、、(女子校出身にくせに)
それは置いといて、私自身も当時「漫画描く=オタク・モテない」ぐらいの偏見があったので、ひなちゃんみたいに可愛い子でも漫画を描くことに結構な衝撃を受けたのでした。
神絵師ひなちゃんの絵への情熱と努力のすごさ
漫画に描いたようにひなちゃんはアシスタントに呼ばれなくなりましたが、その後、1度だけひなちゃんと2人で遊びました。
ひなちゃんはネットで知り合った絵の師匠的な人がいて、その人の教えをコピーして分厚いファイルにファイリングしていました(人体の書き方とかいろいろ)
私は絵の勉強さえ嫌いで自己流だったので驚きました。
ひなちゃんは投稿用のネーム(原稿の前段階のコピー用紙などに描いた下書き)を描きながらも、息抜きと言って毎日1枚カラーイラストを仕上げていて、編集さんからボツにされたネームを原稿に起こしたりもしてました。
私なんか編集さんに見せるネームだけで「もう絵描きたくない」って思うのに、、、
ひなちゃんは絵に対する情熱や向上心が桁違いでした。
自分も周りの子よりは絵をいっぱい描いてて、情熱があるつもりでしたが井の中の蛙だったんだなあと知らしめられた気がします。
その分、ひなちゃんは絵に対してシビアすぎてプロの先生に口出しするなどやらかしてはいましたが笑
ひなちゃんのその後
ひなちゃんは1回会ったきり連絡も取りませんでしたが、SNSを見て〜と言われていたので、それはチェックしていました。
神画力のひなちゃんでしたが、話作りになかなか苦戦していて、私と同じように長い間デビューできずにいたと思います(私はデビューできてません。すみません笑)
もう潮時かな〜と悩んでいた頃にSNSでひなちゃんのデビューが決まったのを知り、ショックだったけど私ももう少し続けようと思ったのを覚えています。
その後ひなちゃんの契約している雑誌をちょいちょいチェックしていましたが、だいぶ前から連載陣の中で名前を見なくなったので、今はそこではもう描いてないんじゃないかな、、。
ただ、あれだけ絵を描くのが好きな子だったから、何かしらの形で創作活動は続けてると思ってます。
ひなちゃんはバランスが悪い子だったけど私は嫌いじゃなかったです。(生きづらそうな感じが共通点だと勝手に思っていた)元気にしてたらいいなあ、、、
アシスタントができないくらい浮世離れした人のほうが世界観のある漫画が描けるのかもな〜
ではでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!つるでした〜
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