【漫画家アシスタント物語・9】超スパルタ!M先生の愛の指導【後編】






こんにちは、つるです。
先日、ハンターハンターを読み直しました。王位継承戦面白すぎる!!我が家は夫がキルア推し、私がクラピカ推しという王道すぎて面白みのない夫婦です。
今回は人気漫画家M先生のもとへアシスタントに行ったときの話の後編を描きました。
前編はこちら▼
ちょっと自分上げっぽい内容になっちゃって、描いててむず痒くなったのですが、あらかたこんな流れでレギュラーアシになれました。
Table of Contents
M先生のアシスタント選定が厳しいのはガチ
この後、私はM先生のもとで6年くらいアシスタントをしましたが(その間デビュー出来なかったということです泣)
M先生のアシスタント選定が厳しいのはガチです。
6年の間、私より後に来た人でコンスタントに呼ばれた人はいませんでした。

私ともう1人の先輩が固定で入ってて足りていたっていうのはあるけど
M先生が来た人に1回で見切りをつけた理由は例えば、、、
・食事代を先生が負担するのを分かってて無駄にお菓子を買い込んだ
・他の先生の仕事場の状況をペラペラ話す
・シンプルに気が合わない
などでした。
厳しいと言いましたが、もし私が先生の立場でも呼ばないかなあ、、、っていうことが多かったです。
先生の場合、自宅が割れてるし、アシスタント期間は1週間近く寝食を共にするので、慎重になるのも当然かなあと思います。
M先生の採用基準。技術より、、、
逆に、M先生がアシスタントを採用する基準は技術的なことよりも、中身重視だと言っていました。

私の人柄がよかったとかでなく、使いやすくて空気感が合ったんだと思う
先生曰く、「技術は私が教えて引き上げられるけど、中身は変えられない」とのことでした。
M先生は合理的で頭のいい人だったので、自分がストレスなく仕事をする方法がよく分かっていたのだと思います。
常にアシスタントが私と先輩の2人だけで、少ない人数で期限通りに仕事をきっちり終わらせることができるのも、効率化できていたからだと思います。
帰宅後、寝込むつる

漫画のとおり、M先生の指導はなかなかきつかったです。
別に意地悪でやってるわけではないので、もちろん傷つけようとしてなにか言ったり、感情的に怒鳴りつけたりはありません。
でも、求められる水準が高かったので指摘が細かいのと、物言いがストレートだったので、まあ傷つきました笑
ただ、先生が仕事と私のために指導してくれていたのはわかっていたので、感情の部分は切り離して取り組もうと努力しました。

先生んちですごく気を張ってたので、帰宅後は熱が出て2、3日寝込んでたけどね笑
数年後に先生が「つるちゃんをアシスタントに呼んだのは、厳しく指導しても頑張ってついてこようとしてくれたから」と言ってくれました。
じつは私、幼少期にしていたピアノとバレエと、中学受験の塾の先生がヤのつく人なんじゃないかレベルで全員めちゃくちゃ怖かったので、指導者にしごかれるのには耐性があったんです(謎の自慢
アシスタントに指摘をしない対照的なA先生
M先生みたいに厳しいけど人を成長させてくれる人は貴重だと思うので本当に感謝しています。

M先生に会えなかったら自分の技術が低いことにずっと気づけてなかったと思う
余談ですが、私が初めに行ってたアシスタント先の先生(A先生とします)は、M先生と対照的で、一切アシスタントに指摘をしない人でした。
A先生のとこに通って数年後(M先生のところに通っていてだいぶ技術が上がった)、A先生にこっそり「ここ直しといてくれますか」と他の人が作業したところを直すように言われました。
あ〜きっと私が初めの方に作業した部分はこうして他の先輩アシスタントさんが直していたんだなあと思うと、少し恥ずかしい気持ちになりました。
これはこれで、A先生流の仕事を円滑にする方法だったんだと思います。
(個人的にはM先生流のが私には合っていましたが、人によるんでしょうね)
それでは!ここまで読んでいただきありがとうございました〜つるでした〜
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