【漫画家アシスタント物語・終】夢をあきらめた後、、、別の幸せのかたち
こんにちは、つるです。
アシスタントシリーズ、最終回を迎えることができました、、!!
ブログを読んでくださっている方、Twitterで声をかけてくださった方、反応をくださった方ありがとうございました!
本当に感謝しています涙
この漫画、自分供養と同時に自己紹介になるかもしれないと思ってはじめました。
なんとなくこんな人というのが伝わったようでよかったです。
最後になりますが、漫画に描ききれなかったこぼれ話など書いていきます。長くなるので、興味のある項目だけでも、読んでもらえたらうれしいです。
Table of Contents
父のこと
このブログにも多分一度もちゃんと書いてなかったのですが、父は私が18歳のときに病気で他界しています。
このシリーズの第一話でちょこっと出たつる父。初めて漫画賞をとり、喜ぶ私と父の様子を描きましたが、亡くなったのはこの約1年後のことでした。
バクマンじゃないですが、私は父のお墓の前で「夢が叶ったよ!漫画家になれたよ!」って言いたくて、漫画を描き続けていた節があります。
私が人生で一番嬉しかったことのひとつが、初めて漫画賞を取って雑誌にイラストが掲載されたことなので、亡くなる前に、その瞬間を父に見せることができただけでもよかったかなと今では思います。
父のこともいずれ漫画にしたいなあ
漫画はだいぶ美化。漫画家志望期間は地獄の苦しみ
25歳頃、夢をあきらめた私はアシスタントを全部辞めました。
アシスタントだけは続けることもできたのですが、「もう漫画はこりごり」っていう気持ちでした。
最後の作品が落選したときと、6年間お世話になったM先生のアシスタント辞めたときこそ泣きましたが、、、
そのあとはめちゃくちゃ清々しい気持ちでした笑
「もう漫画のことを考えなくていい」ということが幸せで幸せで、、、
ものすごく漫画に苦しめられていたんだよね、、、
この漫画では「喉元過ぎれば」である程度美化して描いていますが、実際、漫画家を目指している間は9割苦しかったです。
ご飯食べているときも友達と遊んでいるときもずっと漫画のことを考えていて、夜も「このまま年をとって漫画家にもなれなくて仕事もなくて、ホームレスになるのかなあ」と毎日眠れませんでした。
自分で選んだ道ですし、夢を追える環境にいるだけで恵まれているので人には言いづらいことですが、当時の私は本当に苦しんでいましたね、、、
アシスタントを辞めた後の仕事探し
アシスタントを辞めたあとは、燃え尽きた気分で1ヶ月くらい家になにもしないでいました。
しかし、母が
働け!!
というので、しぶしぶ近所のスーパーでバイトをすることに。そこで出会ったのが今の夫です笑
その後、今の会社に契約社員として雇ってもらい、Webライターの仕事をしています。
絵を描く次に文章を書くのが好き(得意とは言わない)
今の会社に入って、素敵な人にいっぱい出会えて、世界が広がりました。アシスタントを辞めるという選択肢は、私の場合よかったと思います。
夢を追っているときも、夢をあきらめた後も、周りの人たちはとても優しかったです。
「定職につかないで夢を見てるなんて、、、」と言われることは覚悟していましたが、ほとんど言われたことはありませんでした。
ハロワの職員の方にも「頑張った証なんだから恥じることはない!」と言っていただけて、世の中夢を追う人には結構優しいものなんだなあと感動したのでした。
(むしろ一番当たりがキツいのは同じ立場の漫画家志望者。間違いない)
幸せの形はひとつではない
10代の時の私は「漫画家になれなかったらしのう」と思っていたし、漫画を描いてる時は「漫画の成功以外は何もいらない。彼氏も遊ぶ時間もいらないからこれだけはください」と祈ることもありました。
(祈らなくても彼氏はできないから安心しなさい)
でも、最終的に私は「家庭を持つ」という、別の幸せを手に入れました。
もちろん、いずれ結婚して子供もいれば、、、とぼんやりは思っていたけど、そこまで結婚や出産に憧れがあるタイプではなかった
光永亮太さんの「Always」という歌に「願いは誰でも ひとつは叶うよ 無理に答えを出しては 灯した火を消さないように」という歌詞がありまして、それが沁みます、、、
今は娘がもう少し大きくなったときに「ママ絵うまいね」と言ってもらえたらそれだけで感無量です笑
これから何を描けばいいのだらう、、、
これから何を描こうか困っています。
アシスタントシリーズが予想外に読んでいただけたので、次も楽しんでもらえるものが描きたいのですが、私の人生でこれといった出来事ってそんなにないもので、、、
なんとなく小学生の時の話が描きたいと思っているのですが、需要あるかな〜
自分の好きなことを描きたいけど、あまりに需要がなさすぎるのも考えものだし、、、
Twitterでアンケート形式で聞くのもいいなと思いますが、私の場合それをやっちゃうと「描かなきゃ」というプレッシャーになりそうなので、描きたいものを描きたいときに描くのが一番かなと思ってます。
(飽きっぽいし気分も変わりやすい)
これからの方向性がどうなるかわかりませんが、これからもつるのブログをよろしくお願いいたします。
ここまで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました!
つるでした〜
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