【漫画家アシスタント物語・5】少女漫画フェスでの忘れられない出来事
こんにちは、つるです。
Twitterをまともにはじめてから温かいコメントをもらうこともありとても嬉しいです。やっぱり見てくれてる人がいると思うとやる気が出ますねえ、、、
今回は漫画家デビューした友達のぽんちゃんと、フェスで挨拶回りをしたときの話を描きました。
このときの出来事は、私が漫画家を目指していた中で1番と言っていいほど印象的な出来事です。
今でもふと副編集長さんのような人でありたいなあと思います。
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漫画関係者に挨拶回り。身の置き場がないつる
漫画のとおり、つるの投稿誌(=ぽんちゃんのデビューした少女漫画誌)は年に1度フェスを開催していました。
私はこのとき初めて行ったのですが、駅から会場までその雑誌の広告で埋め尽くされ、思った以上に大きなイベントでした(大手出版社ですしね)
担当編集者に関係者の控え室に連れられて、ぽんちゃんの挨拶回りに同行しました。
漫画家さんや編集に関わる人に挨拶をしたのですが、一応私もぽんちゃんと一緒にぺこりとしました。もちろん、私に気を留める人など1人もいなく。
ぽんちゃんの同行者なので当たり前ですが、同じ場にいて挨拶をしている限り、目を合わせるくらいはして欲しいと思ってました。
業界人ってなんか冷たいなあと20そこそこの私は思ったのですよ
今思うとフェス中で忙しくて、誰か知らん人を気にかける暇などなかったのだと思いますが、、、
ゆいいつ優しかった人は副編集長だった
居場所もないし、デビューできずにくすぶってる私としては、だんだんそこにいるのが辛くなってきました。
そんなとき、私に声をかけてくれた人がいました。
私の担当編集者さんが慌ててやってきて、その人に私が投稿者であることを話すと、その人は「これからもよろしくお願いします」と深く頭を下げました。
私は驚いて、頭を下げました。その人が誰かはわからなかったけど、ただの投稿者の私に腰低く丁寧に挨拶してくれたことに驚きました。
その人はすごく優しい目で微笑んで、去っていきました。
その人は、その日ゆいいつ私と目を合わせて挨拶をしてくれました。私は、そのことが涙が出るくらい嬉しかったです。
後でぽんちゃんにその人が副編集長だと聞き、そんな偉い人だったのか!とたまげました。
偉い人ほど、謙虚で末端の人間にも優しいんだなあと思ったのでした。
改めて調べたら本当にすごい人だった
この出来事のあと、副編集長が編集長になったことは聞いたのですが、それから先のことは知りませんでした。
今回この漫画を描いて、ふとあの編集長、今どうしてるのかな〜と思ったので調べてみました。
(同期のアシスタントの今は調べる気にならないのですが、編集長ならいいかなと思い)
残念ながら今現在何をしているかはわからなかったのですが、調べたことで、、、
そもそもすごい編集者さんだったことがわかりました。
つるの投稿する少女誌の黄金期の漫画をほとんど担当していて、つる家にあるこの雑誌のコミック(少女漫画そこまで好きじゃないから、そんなにない)のほぼ全部を担当していました。
私が人生で一番好きな少女漫画の担当してた、、、!!泣
このブログでも公言したことがある(その記事は著作権の問題で消してしまった)つるが一番好きな少女漫画の担当編集者でした。
当時は今ほどネットも浸透していなくて、私のリサーチ能力が低かったので気づきませんでした。
これも人の巡り合わせなのかしら、、、
あのときのことは一生忘れません
この出来事の先の話ですが、別雑誌の編集長に会う機会がありました。
その編集長は私のアシスタント先の先生に挨拶に来たのですが、その人は私を含むアシスタントをガン無視して感じわるっと思ったのを覚えています笑
アシスタントの中からその雑誌の漫画家になって大成する人もいるのですから、丁寧にしておいて損はないのにな〜と。
こういうこともあり、当時の副編集長さんは人柄はもちろん、先を読む力、広い視野で物事を見る力があることが一瞬で感じられました。
上に立つ人は人格者であってほしいなあ〜
もちろん、たった一瞬会っただけなので、実際は厳しい面もあると思います(そうじゃなきゃ編集長なんてできないと思うし、、、)
でも、あのとき悲しい気持ちだった私を掬い上げてくださった優しさは一生忘れないと思います。
それでは、ここまで読んでいただきありごとうございました!つるでした〜
▼次の話
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